HSPは「Highly Sensitive Person」の略で、日本語では「ハイリー・センシティブ・パーソン」と呼びます。これは、生まれつき周囲の刺激を受けやすく、感受性が豊かな気質を持つ人を指します。
HSPは全人口の約15~20%いると言われています。HSPかどうか判断するには、以下の質問に答えてみましょう。
1.以下の項目のうち、当てはまるものはいくつありますか?
- 人混みや騒音が苦手
- 強い光や匂い、音に敏感
- 他人の気持ちや場の雰囲気に敏感
- 芸術や音楽、自然などに深く感動する
- 暴力や残酷なシーンを見るのが苦手
- 一人で集中して作業するのが好き
- 疲れると回復に時間がかかる
- 考えすぎることがあり、不安や悩みを抱えやすい
- 周囲に理解されにくい
2. 以下の質問に「はい」と答えるものはいくつありますか?
- 子供の頃から、人一倍敏感だったと言われることが多かった
- いつも周りの様子をよく見ている
- 他人の感情に影響を受けやすい
- 些細なことで傷つきやすい
- 完璧主義なところがある
- 責任感が強く、真面目で誠実
- 想像力や洞察力が豊か
これらの質問に、多くの項目が当てはまる場合は、HSPである可能性があります。
HSPのセルフチェックリスト
以下のセルフチェックリストも参考にしてみてください。
HSPセルフチェックリスト
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 美術や音楽、演劇などに深く感動することがある
- 人一倍、人の悪口や陰口が気になる
- 強い光や音、匂いなどに圧倒されやすい
- ニュースや映画の暴力シーンなど、つらい映像を見るのが苦手
- 動物や子供など、弱い立場の人やものに自然と目が行く
これらの項目のうち、5項目以上当てはまる場合は、HSPの可能性があります。
HSPは病気や障害ではない
HSPは病気や障害ではなく、生まれつきの気質であることを理解しましょう。HSPであることは決して悪いことではありません。むしろ、感受性や共感力といった高い能力は、社会にとって大きな貢献となります。
自分の特性を理解し、デメリットに目を向けるのではなく、メリットを活かし上手に付き合うことで、HSPはより充実した人生を送ることができるでしょう。
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